
お盆に想う感謝の夏
日本の夏、とりわけお盆の時期は、私たちにとって特別な意味を持つ季節です。
家族や親戚が集まり、先祖のお墓を訪ね、故人に静かに手を合わせる。普段は忙しさのなかで忘れがちな、自分の命が多くの人とのつながりによって支えられていることを、あらためて感じる時間でもあります。
また、8月は日本にとって、過去の出来事に思いを寄せ、平和の尊さを考える月でもあります。終戦の日を迎え、戦争によって失われた多くの命を悼むとともに、現在の平和な暮らしが決して当たり前のものではないことを、私たちは心に留めておかなければなりません。
そして、8月12日には日本航空123便墜落事故が発生しました。当社でも慰霊登山に参加し、犠牲となられた方々に哀悼の意を表してきました。事故から長い年月が経過しても、決して風化させてはならない記憶があります。亡くなられた方々を想い、残されたご家族の悲しみに心を寄せるとともに、命の重さや安全を守る責任について、あらためて考える機会となっています。
私自身もこのお盆休みに、ご先祖のお墓参りに行きました。また、12年前に急逝した友人のお墓も訪ね、旧友たちと久しぶりに顔を合わせました。友人との思い出や、当時の出来事を語り合っていると、時間が過ぎても変わらないものがある一方で、私たち一人ひとりが、それぞれの年月を歩んできたことを実感します。
日々の生活のなかでは、仕事や目の前のことに追われ、家族や友人、周囲の方々の存在を、つい当たり前のように感じてしまうことがあります。しかし、今の自分があるのは、これまで出会った多くの方々に支えられ、教えられ、導かれてきたからです。
亡くなられた方々を追悼することは、悲しみに立ち止まることだけではありません。その方々から受け取ったものを大切にし、今を生きる私たちが、より良い未来へとつないでいくことでもあるのだと思います。
家族と過ごせること。友人と語り合えること。健康で働けること。そして、穏やかな毎日を送れること。その一つひとつは、決して当たり前ではありません。
皆さまもこの夏、これまで自分を支えてくださった方々に思いを寄せ、身近な人への「ありがとう」を、あらためて言葉にしてみてはいかがでしょうか。
追悼の心と感謝の気持ちを胸に、夏休みを大切に過ごしていきましょう。


