思いやり

他人には優しくしなさい。思いやりを持ちなさい。
子供の頃、先生や両親、周りの大人から教えられたものです。
しかし、相手を思いやる気持ちというのは、なかなか出来ないものである。
私も完璧な人は、今まで見た事がありません。
愛に溢れるマザーテレサでさえも、自分の欠点は「お節介過ぎる事です」と
言っております。
思いやりの意味を説くと、
「他人の心情や身の上などに心を配ることやその気持ちのことをさします。
その人の身になって考える、推察して気遣いをする。」 

さて、なぜ思いやりが難しいというと、上にも書いてあるように、その人の身になって考えるという所でしょうか。 例えば、上司が部下を注意する(叱る)場面でも、上司は部下が育って欲しいから注意をするのであって、部下も勉強になって嬉しいだろうと、上司が勝手に考えます。 一見すると上司の思いやりに見えますが、部下はこん畜生と思っているだけかもしれません。

送る側も受ける側も、お互いに思いやりを持たなければ、成立しないという事です。
最近は、受け手に、「ありがたい」という気持ちが薄れて来ている為、親から叱られたら「煩わしい」、学校の先生から注意されたら、代わりに親が出て来てクレームと、皆が自分勝手になって来ているのでしょうか。
最近読んだ本に、「成ってくるのが天然の理」という言葉がありました。
自分自身に降りかかる悪いことも良いことも、全て人の手で無く自然の成り行きである。 相手を恨んでも、周りのせいにしても、結局は自分自身が受け取らなければならない。 それであれば、「結構なことだ!」と喜んで受け取らせてもらった方が人間関係もスムーズに行くし、悩むこともないでしょう。

そうは言っても、全てが前向きになれるものではありませんね。
私も、なんでこんな問題が発生するのや! 正しい事をしているのに相手は分かってくれない! これはイジメだな! とか腹がたつことも多くあります。しかし、人生と言うのは、常に問題解決をしながら生きて行き、人生そのものが難題の解き方を探す為にあるのでしょう。
全ては自分の気の持ちよう!
どんな時でもプラスに考えられるように心掛けたいものです。

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