おかげを感じる

「おかげさま(御蔭様)」という言葉があります。
国語辞典で調べると、「他人から受けた助力や親切に対して感謝の意をこめていう語。」
普段の生活において、この「おかげ(御蔭)」を素直に感じられているだろうか?
ちょうど良いお話がありましたのでご紹介します。

6歳の男の子の太郎君(仮名)が、どうしても500円が欲しかった。 欲しいお菓子があったのか、それとも欲しい玩具があったのか、理由はさておき、500円をどのようにしてお母さんから貰おうか、太郎君は考えていました。
そうだ、今までお母さんのお手伝いをたくさんしてきたから、それに値段を付けようと思い付きました。
前にお皿を洗ってあげたなぁ、洗い代100円。
お留守番もしたなぁ、留守番代100円。
妹の子守も手伝ったなぁ、子守代100円。
お母さんの肩揉みもしたなぁ、肩揉み代100円。
お母さんとお父さんが喧嘩した時に、お母さんの味方をしてあげたなぁ、味方代100円。
太郎君は、この5つを入れて全部で500円くださいと紙に書いて、お母さんに渡しました。
次の日の朝、太郎君の机の上に500円が置いてありました。
「やった〜、僕の作戦が上手くいったんだ!」と喜んでいると、500円玉の隣にお母さんからのメモ紙が置いてありました。
そのメモ紙には、
「お母さんからのおねだり」とあって、
朝昼晩のごはんの支度代、熱を出した時の看病代、
毎日着ている洋服の洗濯代、兄弟喧嘩の味方代、
生まれてから今日までの子育て代。 ぜ〜んぶ無料です。
と書いてあったのです。
大人になった太郎君、今でもこのお母さんからのメモ紙を大事に持っているとの事でした。

母親を思い浮かべると、今までの「ありがたさ」を感じることができると思いますが、
仕事をする上でも、周りの同僚や上司や部下から、たくさんの「おかげ」を貰っています。
その「おかげ」を素直に感じることができる人であれば、自分も周りの人に親切を返せるでしょうね。

関連記事一覧