現状はまだ続く

色々な物が供給不足になっています。
ベトナムとマレーシアでのロックダウンの影響で、自動車メーカーなどのセットメーカーが生産調整に入っているように、海外からの部品や原材料が足りなくなってきています。
今や、海外からの輸入部品に頼っている日本において、今更国内で生産を行うことは不可能に近く、結局は日本での労働者不足が理由にありますが、安い人件費を利用しなければ価格が合わない体質も問題にあると思います。
昨年から原料メーカーがこぞって値上げに踏み切っていますし、コロナを起因とするフォース・マジュール(不可抗力)を宣言する原料メーカーも出てきております。 一昔前は、海外企業からは安定供給に不安がある為、BCPを考え国内企業からの調達であれば、非常時でも安定供給されると信じられて来ましたが、このコロナ禍だとその日本神話も崩れつつあります。 いったいどうしたら正解なのか? はっきり言って手探りな状態です。
先日ラジオを聴いていたら、各国政府が行っているコロナ対策についてこんなコメントがありました。
中国やベトナムなどは政府主導で強制的に封じ込みを行っています。 アメリカは、ワクチンに重点を置き、いざとなれば政府主導でロックダウンを強制できる政策を取っています。 日本は、元々の仕組みや法律の範囲内で限られたコロナ対策を行っており、強制力が無いのが特徴です。 他の国も様々なやり方でコロナと戦っていますが、残念ながら成功している国は一つも無いと言っておりました。
テレビを見ていると、政府はなぜもっと病床を増やさないのか、水際対策をもっと強化すべきだ、経済活動を優先すべきだなど、政府批判がされていますが、それらは国民に不安を仰ぐだけであって、この国難においても政府はしっかりと機能し、先を見据えて対策を講じていると信じるしかないと私は考えます。
物事は、表面的な部分や現物しか見えていない人が多いですが、一歩先・二歩先を見越してその政策が決められています。 我々会社が決める方針においても、先を見越して出されている事を理解して欲しいところです。
内容がちょっと外れてしまいましたが、とにかく危機感を持って行動すること。通常では考えられないことが発生しており、非常時を見越して先回りしていかなければならないという事です。
当社にとって、来週に新しい期を迎えます。 今期は、丸々1年コロナに右往左往した年でした。
海外へも行けず、営業活動も制限され、調達も不安であり、国内工場も海外工場もいくつかの課題が残る1年でした。
来期も、この世界的な混乱は続くでしょう。 今期抱えた課題を先ずはクリアしていくことに重点を置いていきます。

関連記事一覧