ベトナム情報

ベトナムへ行ってきました。
今回は日本のお客様を連れて、ハノイの銀行やジェトロ、大手商社へ行き、ベトナムの経済状況などを学んで来ました。 ベトナムの国内市場としてはあまり景気が良くない状況とのこと。 特に住宅関係の地価が下がっており、建築着工数も伸び悩んでいる状況です。 理由は、コロナワクチンの不正など、大臣クラスの政治家が何人も収賄で失脚しており、その責任でトップも辞任してしまい、誰も大規模な建設工事の承認ができずにおり、経済が回っていないことが原因とのことです。 また、今年の夏場は、水不足により水力発電の稼働が止まり、ハノイ地区(ベトナム北部)の工業団地が次々に計画停電となりました。 ベトナムの電力事情は、全体の3割を水力、4割を石炭火力、残りはLNGと太陽光などの再エネです。特に北部は水力が多く、雨量が減るとたちまち電力不足になってしまう。 それに加え、政府がクリーンエネルギーを推奨し始め、石炭火力や原発は今後建てない方針となり、今の所、2027年に火力発電所を1基建てるだけで、それ以外は計画にもないとの話でした。 日本企業の投資や進出は落ち着きつつありますが、中国や韓国メーカーの進出ラッシュはまだまだ続くだろうという見方があり、電力不足は今後も我々製造業を悩ませそうです。 改めて、国の機関や大手商社へ行って情報収集をすることも必要だなっと感じました。 特に大手商社の情報網は広く、顧客や原料メーカーの情報のみならず、近い将来ベトナムへ進出してくる外資企業(日系含む)の時期、場所、規模や生産品目まで把握しておりました。 それが大手銀行や大手商社との力の差と言ってしまえばそれまでですが、もう少し我々もある程度の情報は持っていないと今後の営業戦略や経営に関わってくるでしょう。その為には、現地スタッフの情報収集力の強化は必要でしょう。
その後当社のベトナム工場を見学していただき、お客様も、当社スタッフの工場運営に関しては、ご納得いただき、まずまずといったベトナム出張でした。 特に、気持ちよく挨拶ができる工場というのは、とても印象が良いですね。

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