仕事とは

先日テレビを見ていたら、感極まって泣いてしまった話です。
隣にいた妻から、「何泣いてんの!?」 と突っ込まれてしまい、「泣いてないよ」と強がって見せるも、一度ツボに入ってしまうと、感情がコントロール出来ないものです。
感動したテレビ番組とは、奇跡体験アンビリバボーでドラマ仕立てになっていた『長谷川一彦さんが嵯峨野観光鉄道を再建させた』話です。
長谷川さんは、『人の役に立ち、日本経済の根幹を担う大きな仕事がしたい』と、大学院を卒業後、キャリア組として国鉄に入社し、全盛期は部下100人抱え国の為に会社の為に奮闘していました。 しかし、ある日突然上司から新会社設立(嵯峨野観光鉄道)の社長に任命されましたが、 新会社といっても当時従業員8名であり、国鉄社内や上司からは3年で潰れるだろうと、言わば左遷組として飛ばされてしまいました。

詳しい内容は下記リンクを貼っておきます。

https://www.fujitv.co.jp/unb/contents/210916_2.html


ここからは、上記リンクを見てから読んでください。

長谷川さんが、一人、二人と増えて行く嵯峨野観光鉄道を楽しみにしてくれる乗客の人たちを、自分の人生をかけて喜ばしてあげたい。 最初一人で奮闘していた長谷川さんに、左遷組と言われていた社員が一人また一人と長谷川さんに付いて行き、楽しそうに仕事の話をする長谷川さんの姿に、奥さんや、他の従業員の家族たちも、長谷川さんや自分の夫の仕事を手伝いたいと声をかけてくれました。
仕事とは、一人の力だけでは決して最後まで完成することは出来ないと思います。
中には、請負や一人社長で、自分一人で仕事を完成させていると思う人もいるかもしれませんが、それは完成形のほんの一部でしか無く、部品や材料は? 作った製品のその先の事は? 何人もの仕事が集まって完結するモノです。 その人たちの繋がりを大事にしないと行けないし、感謝もしなければ行けない。 また、周りの人の力を借りる為には、今持てる全力で取り組むしかありません。 いくら自分が優秀でそこそこの仕事を見せても、相手の感情を動かすこと「感動」でしか、心からは人は動かないというこでしょう。
私も、毎日これで良いのだろうかと、迷いながらも一つ一つ仕事の決断をして行っています。大きな問題もあれば、小さな問題もあります。 なんで私が言っている事を理解してくれないの!?と悩まされる事もありますし、信じて応えてくれる社員たちもいます。指示していることが間違っている事もありますし、思うような成果が上がらないこともあります。 当然失敗もしますし、失敗する部下もいます。
最近思うのですが、仕事は成功するより失敗する数の方がよっぽど多い。ただ、大きな失敗を小さな失敗で済ませる為に、皆が全力を注いでいるのでしょうか。

家庭を顧みず仕事ばかりの夫や父の姿を見ると思います。
私の考えが古いのかもしれませんが、「働くとは傍(はた)を楽にすること」
自分の周りの人の生活を豊かに、便利にするものだと考えています。
だから、一生懸命に働いている旦那やお父さんに、今では女性もたくさん活躍していますが、家族が仕事に理解を示して、皆で支えて行ける家族になって欲しいと思います。
このコロナ禍で、自宅でテレワークをするお父さんの姿を見て、子供の将来なりたい職業に「会社員」がランクアップされました。 元々、家で仕事の話をし無さ過ぎるお父さんたちの価値観が、家族がお父さんの仕事を理解しない原因だったと思います。 妻や子供に余計な失敗をさせたくない、そんな優しさが熟年離婚を増やすきっかけです。
内の妻の場合は、食事中に私が仕事の考え事をして黙っていると、なんで悩みを話してくれないのと不機嫌になります!

さて、話が飛んでしまいましたが、長谷川さんが鉄道マン人生をかけて作り上げた嵯峨野観光鉄道、今でも長谷川さんが作り上げた景色を超えてやろうと、長谷川さんを見て育った部下たちが後を継いでいます。
春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と、四季折々の感動を与えてくれるトロッコ列車、私も未だ乗った事がありません。 いつかは家族や社員を連れて乗ってみたいですね。

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