
価格ではなく価値で勝負
GW明けから香港出張に行ってきました。今回ビザ更新のため入国が外国人用のレーンでの手続きでした。コロナ以後観光客は減っているようなのですが、それでもかなりの人が並んでいて時間がかかっていました。あと数名で入国手続きというところで、あっ!飛行機乗る時用のグッズ、イヤホンとスマホの充電ケーブルが入ったポーチを機内に忘れてきていたことに気づきました。戻ろうか考えましたが、もう入国手続、高価なものでもなくだいぶ使い込んでいたので諦めて入国いたしました。
香港に来るたびに感じるのですが、毎回物価が高くなっています。いつも昼食に買うサンドウィッチ屋さんですが、2月にきた時はコーヒーセットでHKD42、今回はHKD45ドル、メニュー表の価格はシールで上貼り、価格の上昇に間に合わず手書きで修正されている価格もあったので頻繁に価格が上がっているようです。夕食も中華屋さんで1人でも6,000円は超えてくるし、ローカル弁当でも1,000円超えてくるようで、日本のコンビニ弁当も高なったとはいえ、海外の弁当の品質と味を考えると高いとはいえないのかもしれません。
海外に行くと日本は安いと感じ時にはその物価の安さに世界から取り残されている感があり将来が不安に感じます。日本に住んでいると安い感じはなく日本も物価は上がっていると感じますが、世界から見ればまだまだ安いのです。これがどのような問題なのか私から説明するよりAIさんの方が的確なので
1. 賃金が上がらない
- 物価が上がらない(=デフレ傾向が続く)と、企業も従業員の給与を上げにくくなります。
- このため、働いても生活が楽にならない状況が続き、若者の将来不安が強まります。
2. 国際競争力の低下
- 他国では賃金も物価も上昇しているのに対し、日本は「安い国」に取り残されている状態です。
- 結果として、優秀な人材が海外へ流出する可能性があります(いわゆる“ブレイン・ドレイン”)。
3. インバウンド依存の偏り
- 「安い日本」を目当てに観光客が増えるのは良い面もありますが、それに依存しすぎると国内産業の自立性が損なわれるおそれがあります。
4. 中小企業・地域経済への打撃
- 原材料や輸入品の価格が円安で上がる一方、販売価格を上げにくいため、中小企業の利益は圧迫されやすくなります。
- 結果として、地方経済の停滞や格差拡大が進みます。
5. 国民の購買力の低下
- 海外の商品やサービスが相対的に「高い」と感じるようになり、海外旅行や留学などがしにくくなる傾向も出ています。
その解決方法一つに” 長年続いた「安い方が良い」という消費者心理を変える必要がある。”とありました。確かに安い方、安い方に行きます。何が悪いのと思いますが、その消費者心理を変えなければならないのでしょう。
もう一つ、”企業も「価格ではなく価値で勝負する」戦略へ転換。”とあり、なるほど!高い安いの価格ではなく価値だと考えれば少しずつ考え方が変わってくるのかもしれません。
そんなことを考えながらの香港出張でした。ビザの更新も終わり出国手続きも住民レーンでスムーズに出国ました。機内への搭乗手続きが始まり係の方にボーディングパスを渡してスキャンしたところ、ピー!っとエラーになりました。おっダブルブッキングでビジネスに変更かと思ったところ、「行きの機内でお忘れ物がありませんでしょうか?」と言われて「すいません忘れ物しました」と答えると「こちらですか」と行きの機内に忘れてきたポーチが戻ってきました。これが価値かぁ!