私たちの職場では、日報の中に「気づき」を書く欄があります。
一見シンプルなこの欄ですが、実は非常に奥深く、私たちの成長や改善、ひいては職場全体のレベルアップに繋がる重要な役割を担っています。
気づきとは何か？
気づきとは、これまで意識していなかった物事に注意が向き、その存在や状態を認識することです。
例えば、
作業の手順で無駄があったことに気づいた
同僚のちょっとした変化に気づいた
お客様の表情や反応から思わぬニーズに気づいた
こうした一つひとつの気づきは、仕事の質を高める宝の山です。
「気づきに気づく」というトレーニング
日報に気づきを書くという習慣は、ただ思ったことを書く欄ではありません。
「自分が今日、どんなことに注意を向けられたか」を振り返る訓練であり、小さな変化や本質に目を向ける力を養うトレーニングです。
「気づいたことがない」という人は、実は気づいていないのではなく、気づきに気づいていないだけかもしれません。
なぜ気づきが重要なのか？
● 自己成長につながる
自分のミスや成功の要因に気づくことで、次の行動をより良くできます。
● 問題解決が早くなる
表面的な事象ではなく、本質や原因に目を向けられるようになります。
● 人間関係も良くなる
相手の気持ちや態度の変化に敏感になり、適切なコミュニケーションがとれます。
● 改善と効率化が進む
現場の小さな違和感や非効率に気づくことで、大きなムダを減らすきっかけになります。
日々の中で「気づきの感度」を上げよう
では、どうすれば気づきの感度は高められるのでしょうか？
周囲を観察する：人・モノ・流れをよく見る
「なぜ？」を大切にする：違和感をそのままにしない
人の話をよく聞く：他者の視点は、気づきの宝庫
振り返る習慣を持つ：日報やメモに書き残すことで、思考が整理される
「気づく力」は一朝一夕では身につきませんが、日々意識することで確実に磨かれていきます。
そしてそれは、仕事の質、チームの連携、自分自身の成長にも直結していきます。
今日の自分は、昨日の自分よりどんなことに気づけたか。
それを問い続ける習慣が、確かな力になります。
