戯れ化

ビジネス雑誌を見ていたら、日清食品の記事に目が止まりました。先週の代表塾でも話しましたが、偉大なる創業者である安藤百福氏の精神に、
「考えて、考えて、考え抜け」
「仕事を“戯か化”せよ」
この2つの言葉が、妙に頭に残っています。
日清食品の社長を引き継いだ2代目の安藤宏喜氏は、偉大なる創業者が作ったカップヌードルという「革新の壁」を超えられずにいました。 それに続くアイデアがなかなか出てこない、社内にもどこか安住する空気が漂っている「カップヌードルシンドローム」の渦中いました。
そこで7つのブランドマネージャー(出前一丁、どん兵衛など)を導入して、打倒カップヌードルを掲げ、この「シンドローム」を打破しようと奮闘しました。 彼らマネージャーへ徹底的に実践させたのが、上記2つの百福氏の精神「考え抜け」「戯れ化」でした。 その後、日清ラ王などヒット商品を世に送り出せたとの話です。
当社も、「コルゲートシンドローム」に侵されてしまっており、どこか安住する空気が漂ってしまっています。 コルゲートチューブの次なる製品を世に出さなければ当社も先が無いと、私は危機感を抱いています。
開発は、「考えて、考え抜け」と言っても、どこかに考える事が楽しいと思わせるエッセンスを加えなければ、皆が本気になれない。 その答えが「戯れ化」に行き着くのでしょう。
当社に置き換える「戯か化」を作り出し実践する事。 それが、コルゲートシンドロームを壊す秘策になります。

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