心構え

先週、御巣鷹山の慰霊登山旅行に関する説明会を実施させて頂きました。

コロナでこのような大掛かりな企画が出来なかった中で、約3年半ぶり(2018年秋、鬼怒川以来)に開催される社員旅行になりました。

当社のイベントは、単に楽しむ、親睦を深める、だけの旅行ではなく、他にも目的があって企画することが多々あります。

今回のイベントの大きな目的は「安全意識」になります。

説明会でもお話ししましたが、御巣鷹山の慰霊登山は観光ではありません。

飛行機の単独としては世界最大ともいわれる墜落事故が起こった場所です。そのような場所になぜ行くのか。事故のことを知るだけであれば、資料館やインターネットで調べれば済みます。しかし、現場に行くと想像を絶する光景を目にすることになるでしょう。そして、慰霊巡りをする中で残された遺族の悲しみを感じることになるでしょう。

私達は航空会社でも、電車やバスなどの輸送関連の会社ではありません。しかし、事故の要因ともされている点検の不備や安全意識への欠落など人的なミスともいわれる部分に関しては、製造業の私達にとっても関係のない話ではないのです。

例えば、壊れている箇所があることをあなたは知っていたが、そのまま放置し、他の人がそれを使ったときに壊れていたことが原因怪我をしたとしたら、あなたはどういう気持ちになりますか?何かあってからでは遅いのです。自分の安全への意識があれば防げた、と思うはずです。安全とは自分の命を守るだけではなく、人の命も守ることが大事なのです。

実際に色々な企業が慰霊登山に訪問されていると管理人さんにお伺いしました。JALの社員の方は毎月のように教育の一環として来ているそうです。

久々の社員旅行として是非楽しんで頂きたいと思いますが、慰霊登山に関しては、命について考える時間、安全への意識を高める時間として、目的を忘れることなく参加して欲しいと願っています。

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