考え方

社是、社訓、考え方

競争・改善

ベトナム出張から戻ってきました。

10社ほどお得意先様へテト(旧正月)前の挨拶周りを行い
昨年中のお礼だけでなく、現地の社長さんから色々なお話を聞かせて頂きました。
ベトナム人の特性として、勤勉で言われた事はしっかり守るが、クリエイティブ性に欠ける!
確かに、当社の現地工場にもその様な傾向があります。
しかし、ある製造メーカーさんの工場見学をさせて頂いた際に、ベトナム人への印象が変わりました。
こちらの企業、電子部品や自動車部品など様々なハーネス加工を行っており、
中国、東南アジア、欧米など、各国に工場を展開されている業界では有名な会社さん。
現地社長さんのご好意で工場を見学させて頂きましたが、
その製造工程の工夫(改善)の多さに驚かされました。
電線カット機やスリーブの圧入機も市販の設備を使わず、エアーシリンダーを駆使しての手作り。
作業台や治工具も加工し易い様によく考えられており、作業エリアも日本の工場以上に省スペース化。
それら様々な改善活動、日本人の社長さんや工場長が行っているかと聞いたら、
全て現地スタッフが自分たちで考え、試行錯誤しながら作り上げているとの事。
社長さんの仕事は、こことここを改善する様にと宿題を与え、
後はスタッフが考え、持って来た改善案にプラスαでヒントを与えるだけ。
また、知識を付けさせる為に、グループ会社や得意先、仕入先へスタッフを連れて行き、
良い工場や良い改善を見せ、それを自社工場で実践させる。
他にも、毎年1回グループ各社のスタッフが集まって改善コンテストを実施。
ベトナム人スタッフへ、
やれ中国に負けるな! タイ工場はもっと良い改善を行っているぞ! と鼓舞している。
こちらの工場も、数年前に客先が工場監査に来られた際、
「自動車部品を作る工場では無いですね!」と一蹴された。
その言葉に全社員が奮起し、意識改革から始め、半年で見違える工場を作って客先を驚かせたという。
社長さんの言葉に、「スタッフへ良い物、良い工場を見せても、実施させなければ意味がない!」
一緒に同行した営業マンも、以前1度見学させてもらっていたが、
その工場の素晴らしさを目の当たりにしただけで、結局自社に戻ってもそのまま!
さあ、私が見て来たもの、感じたものを、どうやって社員に伝え、奮起させるか。

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