考え方

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サステナブルは柔軟性から

先週は丸々1週間出張していました。
特に移動中は時間が勿体ないので、耳だけでも情報収集と思い色々な評論家の話を聞いています。
その中で、最近のテクノロジーをテーマに、10年後、20年後の世の中を予測し、経営戦略を建てるべきだとコメントがありました。
お馴染みにChat GPTやGoogle Gemini など、AIが話題ですが、
AIもANI(特化型人工知能)→ AGI(汎用人工知能)→ ASI(人工超知能)へ
進化していくだろうとあります。 一つ一つの説明はしませんが、今のプロンプトなどの指示待ちAIから、我々人の知能を遥かに凌駕するAIとなっていきます。 そうなれば、勝手にAIが学習して行動する。 正に人型ロボットも夢では無くなるということです。
テスラが人型ロボット「Optimus」を2026年から量産すると言っていますが、恐らく10年後には富裕層が高級車を買うように、先ずは富裕層が人型ロボットを常に持ち歩く、実際には引き連れる方でしょうが、そんな時代になると予測されいます。
また20年後には、皆が手に持つスマホと同じ感覚で、一人一台の人型ロボットを持つ時代となる。
昔のSF映画で夢見た世界が現実となる。 嘘だろうと思っていても、毎年数兆円単位でテック企業が投資しているのだから、それも実現されるのではと感じます。
そんなAIやロボットが活躍する際に、必ず多数の情報を流さなければなりません。 それを解決するのもイーロンマスク氏が進めるスターリンクとなります。 携帯会社が地上にアンテナを立てて、ネット環境を整えていますが、それよりスターリンクのように衛星を飛ばしてネット通信をした方が遥かに通信速度もコストも良い。 また繋がり難い地下や建物内部でも環境を整えられると言います。例えば、携帯会社が地上でのアンテナの年間の維持費用が1兆円くらい掛かっています。 仮に小型の衛星を飛ばすのに50億円掛かるとすると、1兆円で200機の衛星を飛ばせる計算となります。 大手企業やベンチャー企業が宇宙ビジネスへの参入を増やしている理由付けにも繋がります。
他にも、エネルギーで重要な太陽光パネルが、「フィルム型ペロブスカイト」の開発により、建物の屋根や窓などにも設置が可能となったり、イギリスでは、全体の電気使用量の30%は既に洋上風力などの風力発電で賄っており、電気代もLNGの火力発電が20〜30円/kWh するのが、2030年には風力発電だと8〜9円/kWhと3分の1まで下がると言われています。

我々起業家として、サステナブル(持続可能)を目指した経営を進めて行かなければ、将来生き残って行けなくなると感じます。
AIやロボットの進化で、モノづくりも自動化が進んで行き、当然安価となり、モノの価値はどう変わっていくのか?
数十年前は、物の品質や使い勝手などが購買層に求められて来ましたが、ほぼ全ての世帯へ生活必需品が行き届き、物が溢れる世の中で、人は何を求めてモノを買うのか?
専門家が言うには、その答えは「モノ+サービス」の合わせ技と言っていました。
なかなか抽象的な答えですが、その答えを考えたモノ作りをしていくのが我々になるということです。

さて、サステナブルを目指すと言いましたが、どのような企業にしていけば良いかと言うと、「柔軟性」に長けた企業にしていくということだと私は思います。 当社が発行する季刊誌「クイックシップ」の名前が目指す形です。 世の中の流れに沿って、クイック(速く)に舵を切って進んで行く。 目の前に大波が来たら、方向を変えて波の合間を抜けていく。 そんなイメージでしょうか。
企業の「柔軟性」とは、私も含めそこで働く人たち全員が、柔軟に物事を見て、考え、そして変わっていくことですね。


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