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最前線への感謝

12月に入り、気温が低く乾燥しているため、インフルエンザウイルスの流行に注意しなければならない季節となりました。私の子どもたちも先月末に発熱し、この時期に熱が出ると、どうしてもコロナかインフルエンザかを疑ってしまいます。病院で検査を受けた結果、どちらも陰性と分かり、ひとまず安心したところでした。

それより少し前、香港出張の帰りの飛行機の中で、映画『フロントライン』をちょうど観たところでした。この映画は、2020年にコロナが広がり始めた頃、日本で初めて集団感染が発生した、横浜に停泊していたダイヤモンド・プリンセス号を舞台にしています。まだどのようなウイルスなのかも分からない未知の状況の中で、DMAT(災害派遣医療チーム)を中心に最前線で対応にあたった人々を、実話をもとに描いた作品です。

当時のニュースでは報道されなかった現場の実情や葛藤を知ることができ、厚生労働省、神奈川県庁、DMAT、乗組員、乗客、患者など、それぞれの立場で世間の目を受けながら、未知のウイルスと向き合う姿が描かれています。その姿に心を打たれ、久しぶりにハンカチを握りしめながら見入ってしまいました。

そして、藤田医科大学岡崎医療センターでは、開業前の病院に感染防止対策を施し、大勢の患者の受け入れが始まります。その後、感染は収束へと向かい、隔離期間を経て全員が下船することとなりました。ネタバレしてしまうのであまりかけませんが、コロナ禍を経験した人であれば考えさせられる映画です。

今日、当たり前のように行われている感染防止対策は、ここから生まれたと言っても過言ではないでしょう。私の次男は2020年6月生まれで、まさにコロナ禍の真っただ中でした。母子ともに約1か月入院していた際には、病院に入ることすら厳しく、荷物の受け渡しはエレベーター前までだったことを思い出します。

DMAT、能登半島地震や先日の青森県東方沖地震にも出動しているとのことです。
そのような状況の中で、今もなお最前線で働いてくださっている医療従事者の皆さまに、改めて感謝の気持ちをお伝えします。

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