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ナフサ不足

ニュースを見ていたら「ナフサ不足」というワードをよく見かけます。
ホルムズ海峡封鎖の影響で原油や原油由来の製品が不足しているのは皆さんもご存知だと思います。
政府から「ナフサ不足は商流の目詰まり」と強調されており、メディアからはその真偽を問われています。
私もプラスチック製品を扱っている者としては、確かに「商流上での目詰まり」が原因しているのではとも感じています。
日本国内で使用されるナフサは、4割は原油からの国内生産、6割はUAEやクウェートなどの中東からの輸入で賄われていると言います。 ホルムズ海峡の封鎖により中東輸入のナフサを北国や南米などから代替調達は既に進んでいるかと思います。 また国内原油からのナフサ精製も、原油の代替調達である程度は確保されているかと思います。 ただ、元々は原油もナフサも中東依存が高かったモノを、急に他の国からの輸入量を増やすとなると、それ相当のリスクもあるし、価格も上がります。
例えば、会社で仕入先を変える際に、物が足りている状態で新規調達先へ購買を変えるケースでは、当然価格交渉を行いますし、仕入先も買って欲しいから低価格を出して来ます。 しかし、今は有事であり物が不足している状況。 買う方が高い価格を出さなければ、必要数確保できませんし、中には高い価格を出しても手に入らない物資も出て来ます。
二つ目は、原油といっても産油地によって重油が多いや軽油が多いなど原油の純度も変わってきます。 もとも中東産の原油に合わせていたプラントを、他国の原油のスペックに変えるには、かなり時間とコストが掛かると言われています。 当然、ナフサにも同じことが言えると考えます。 その為、原油高、ナフサ高、タンカーなどの輸送高などがの価格転嫁が末端まで進んでいない為、原油からプラスチック材料や製品となるまで数社、十数社とある商流(メーカー、商社、問屋など)の中で、価格転嫁待ちが出ているというのが「目詰まり」という主な原因でしょうか。

当社も価格転嫁に追われています。
塩ビ、オレフィン樹脂、その他原油由来のプラスチック材料は、待った無しに値上がりが続いています。
先日も「上がり過ぎでは?」と交渉しようとしたら、「受けないなら買わなくて良いです!」と言われてしまいました。
当社もそれだけ強気に出れれば良いのですが、さすがに不可能です。
当社として、お客様へしっかりとご説明を行い、ご理解とご協力をお願いしながら進めております。
その為、手間と時間が要するのが現実ですし、競合先も、未だ未だ材料の値上がりが続くと見ており、値上げを1度で済ませたいと考え、各社状況を伺っている様子も見受けられます。
当然末端へ行くほど企業規模が小さくなる為、待ちの状況が続いている、これが目詰まりとなっている一因なのでしょう。

しかし、中東情勢が解決しない限りでは、ポテトチップスのパッケージが白黒になるという、衝撃的なニュースが飛び込んで来ていますが、このままズルズルと長引けば、本当の意味でナフサ自体が足りなくなり、お金を出しても買えない状況となると警戒しています。

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