熱意

昨日、車で信号待ちをしていたら、向かいのトヨタのディーラーから、営業マンが車道まで出てきて、お客様の車を誘導していました。そこまではどこのディーラーも行っている事でしょうが、その営業マン、上体を90度に曲げてお客様の車が見えなくなるまで、長々とお辞儀をして見送っていました。その後、信号待ちをしていた私にも長々とお辞儀をして、私が通り過ぎるまで頭を下げていました。
礼儀正しいと言うか、ここまで来たら営業マンの売りたいと言う熱意でしょう。その姿を見ているだけで、この人ならアフターケアも一生懸命にやってくれるだろうと、何も知らない私も、次はトヨタに変えてみようかなっと考えてしまう。 今は、どこのメーカーの車を買っても品質に遜色は無い。また保証期間であれば無償で修理をしてくれるので、サービスにも差は無いでしょう。
車の形やデザインは、好き嫌いはあるかと思いますが、足代わりとしか見ていない人たちが増えているのも現状です。
そうなれば、後は営業マン一人一人の熱意と気持ちだけ。 またそのディーラー店の考え方(理念)とスタッフへの教育で、集客率と売上は決まってしまう。
ある有名な社長さんが、地元で一番美味しいというラーメン屋に連れて行ってもらった話。 役員数人でラーメン屋の前に行くと、若い店員が店の中から走って来て入り口のドアを開けてくれて、「いらっしゃいませ」と大きな声で出迎えてくれた。 その後も手際良く席に案内され、大きな声で注文を厨房に伝え、ラーメンを待っている合間に「関西から来られた方ですか?」「遠方からありがとう御座います。」と気さくに話しかけてくれた。 その間も若い店員は入り口を気にしていて、他の客が来たらすぐさま走って出迎えに行く。 ラーメンの味は普通だったが、この店員さんの真心で、ラーメンが100倍美味しく感じた。
このラーメン屋の店主は、味の研究よりもお客様を喜ばせる社員教育を徹底して、ライバル店との差別化を計って、大繁盛させている。
味をいくら追求しても、ライバルより5倍美味しくするのが限界。
しかし、サービスは、熱意と努力次第で100倍良くすることが出来るでしょう。

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