考え方

社是、社訓、考え方

企業の強みとは

先週金曜の在庫棚卸し、みなさんありがとうございました。 私も藤沢の棚卸しを手伝いましたが、タブレットを使った入力に毎回改善があり、とてもスムーズに行えたと思います。 IT化もそうですが、細かい在庫を持たなくなってきており、端数も別管理をするようになり、私の見えないところで日々改善を行なっているのだと思います。 数が減ることで業務の効率化も上がります。
藤沢工場に限らず、他の工場も日々改善・改良活動を行なっています。 会社の見えない価値、非財務資本(ノウハウや人材など財務諸表の数字に載らない物)とも呼びますが、それがその企業の本来の強みであり、新規参入した企業(ライバル)がなかなか勝てない理由がそこにあるのだと思います。
ちょうど先週、信金さんからメガバンクへ転職を果たす某営業マンが、最後の挨拶に来られました。 以前から優秀な子だと思っていましたが、早慶卒の高学歴集団であるメガバンクへ再就職できるというのは、やはり優秀な子だったのでしょう。 工場現場が好きで、よく町工場の見学や改善案の発信もされていたようで、当社の独特な仕組みもすごいと感心してくれていました。
その子と、会社というのは入り口を入っただけで、その会社が伸びているか衰退しているかが分かるという話になりました。それは社員さん一人一人の活気や勢いもありますが、掃除や環境整備など、細かい所まで目が行き届いているかを見られます。
会社経営をする上で、全て継続力(持続力)が大事だと感じます。 当社の挨拶一つとっても、20年以上続けていることです。凡事徹底と一言でまとめらてしまうのは簡単ですが、ちょうど私が中国に赴任していた23歳くらいですかね、急遽日本へ呼び戻され、NBCという教育系コンサルタントが行っていた経営者合宿に連れて行かれました。 俗にいう地獄の特訓でしたが、今思い出すとなかなか良い研修であり、我々経営者が先ずは会心する事で、他の参加者全員から打ちのめされるという内容でした。 その後は幹部候補や一般社員も全て研修(合宿)に参加させました。 恐らく当時参加したメンバーはほぼ残っていませんが、未だに続けて来れているのは、挨拶を伝統として引き継いでくれているスタッフの力だと思います。
挨拶に限らず、役職を関係しない掃除(むしろ役職の高い人がトイレ掃除を担当)や、安全や改善などの委員会活動、外清掃やクリーンキャンペーンも、当社の強みだと思います。 その考えと行動が、品質やサービスの向上、また日々の業務改善の原動力となっていると思います。 滋賀の工場も立ち上げから半年が経ちましたが、昔を知る業者さんから、見違えるほどキレイになりましたねっと驚かれていました。 当社の他の工場と比べると、まだまだの出来ですが、少しづつですが、新しい子たちの考え方も変わり始めています。
来期の目標(スローガン)として、当社の理念の浸透を一つ上げています。 他の企業を長く経験している人たちからすれば、当社の考えは少し変わっていると感じるかもしれません。 それでも、きっちり業績を上げている会社や、成長している会社は、社員教育をしっかり行なっていますし、前向きな考え方や心を鍛えることも行っていと思います。
「心に勝る技はなし」ということでしょう。

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