
ついつい、他責思考の口癖・・・その後に問いを立てるという事。
他責。表面的には正しい場合もあります。ただ、見方を変える余地があるかもしれません。
仕事の現場では、つい口にしてしまう言葉があります。
「やってくれない」
「だって時間がない」
「でも状況が悪い」
「○○が悪い」
これらの言葉は、単なる愚痴ではなく事実の説明になっていることもあります。
実際に、他部署の対応や外部要因が原因で上手くいかないことは、誰にでも起こります。
ですので、これらの言葉が「間違い」ということではありません。
ただ、一つ視点を加えてみると、改善のきっかけにつながる可能性があります。
「原因の説明」と「前に進む視点」。
他責思考には、原因を自分以外に求める傾向があります。
それ自体は、現状を整理するために必要な場面もあります。
しかし、ここには一つ気になる点があります。
原因の説明が続くと、改善に向けた視点が後回しになることがあります。
あくまで傾向であり、断定するものではありません。
ただ、多くの人と話しているとそう感じる場面があります。
これは私にも言える事です。
しかし、もう一つ別の問いを置いてみる方法があります。
原因を説明したあとに、もう一つ問いを置くと、状況が変わることがあります。
「では、自分にできる一歩は何だろう?」
「相手が動きやすくなる工夫はあるだろうか?」
「期限や目的をもっと明確にできるだろうか?」
この問いかけは、自分を責めるためではなく、可能性を探すためのものです。
「正しい説明」より「前に進める方法」。
他責の言葉は、状況を説明する力があります。
ただ、説明だけでは状況は動きません。
説明と同じくらい、前に進める方法を考える視点があると、仕事の進み方が少し変わることがあります。
大切にしたいのは「否定」ではなく「可能性」。
他責思考を否定したり、正しさを断じたりすることではありません。
言葉の選び方一つで、見える可能性が変わることがあります。


