考え方

社是、社訓、考え方

不測の事態に備える

「不測の事態」とは、突然起こる予想外の出来事のことである。
近年では自然災害やパンデミックだけではなく、中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰、物流停滞、材料価格の上昇など、世界で起きている問題が日本のものづくりにも大きな影響を与えている。
実際に、ガソリン価格の変動や原材料費の高騰によって、企業活動そのものが大きく左右される場面も増えている。
これまで当たり前に入ってきた材料が入らない。
輸送コストが急激に上がる。
納期が読めなくなる。
こうした状況は、まさに“不測の事態”である。
しかし、その中で大切なのは、「仕方ない」で終わらせない事だと思う。


無駄を減らし、大切に使う。
仕入れ先との関係を密にし、情報共有を早める。
こうした日々の積み重ねが、不測の事態が起きた時の大きな差になる。
特に製造業では、「必要な時に必要な物が入る」という前提だけで動く事は危険である。
何か起きても対応出来る準備、代替案、先を読む力が求められる時代になっている。
また、不測の事態は会社だけの問題ではなく、一人ひとりの意識も大きく関係している。
電気を無駄にしない。
材料を粗末に扱わない。
設備を丁寧に使う。
こうした小さな意識が、結果として会社を守り、働く仲間を守る事につながっていく。


平常時には見えにくいが、厳しい状況になった時ほど、普段の考え方や行動の差が大きく表れる。
だからこそ、今の時代に必要なのは、「今まで通り大丈夫だろう」という考えではなく、“何が起きても対応出来る準備をする姿勢”なのだと思う。
世界情勢は自分達では変えられない。
しかし、その変化にどう向き合い、どう備えるかは変える事が出来る。
不測の事態を乗り越える力とは、特別な能力ではなく、日々の備えと意識の積み重ねなのだと感じる。

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