
若手経営者セミナー
先日銀行主催の若手経営者セミナーに参加してきました。
以前から勉強している「ファミリービジネス研究」をテーマにしたセミナーでしたが、今回の講師の先生の授業は、薄学の私でも本当に分かりやすい内容であり、正直なところ今まで他の先生から学んだ授業よりスッと頭に入って来ました。 同じことを2回、3回と聞いているので、知らず知らずに基礎力が上がっているのかもしれませんが、ビジネス研究だけあってそれなりに経済や財務の用語や知識を持っていないと、なかなか頭に入っていきません。
NDAがあるので授業の内容までは詳しく書けませんが、ファミリービジネス、非ファミリービジネスに限らず、一つの事業の寿命は20年〜30年と言われており、その企業で働く世代の交代も同じく20年〜30年タームで動いています。
一つの事業は、創業期 → 成長期 → 成熟期 → 衰退期 と進んでいき、製品や事業内容によって、その期間の長短はありますが、どんな事業であってもいつかは衰退し、ゼロにはならないにしろ、必ず売上は減っていきます。 その為、我々先代から資産(リソース)を引き継いだ者としては、祖業の上にあぐらをかいているだけでなく、常にチャレンジし続けなければならないといことです。
ソフトバンクの孫さんを見れば分かるように、あれだけの成功を収めている人でも、次はAIだと、常に次なる新しいビジネスに取り組んでいる訳です。 簡単に書くと「一世代、一事業」の成功ビジネスを作っていくこと。 それが我々世代の大きな目標となる訳です。
それでも、祖業や既に成熟した既存ビジネスを蔑ろにしては行けません。 それらは、市場成長率は低いにしろ、お客様、お得意先様がある以上は、しっかりとしたサービスを提供し続けれなければ、他のライバルたちに取られてしまいます。
他にも、既に市場が成熟期に達していても、そこへ新規参入して、成功している企業もたくさんあります。 例えばユニクロなどは、アパレル市場としては後発ですが、今では世界屈指の企業に成長しています。
その理由は、成熟した市場であっても、その中に新たなニーズとマーケットを作り出している。例えばユニクロのターゲット層は「Life Wear」と呼ばれる洋服を作って、品質の良いコスパ重視の子育て世代やファミリー層に爆発的に売れています。
私も、小さい子供がいるので、コスパの良い動きやすいユニクロを愛用していますし、ここ数年は社内で着ている仕事着もユニクロが中心となっています。 特に靴下は、締め付け感が無いのにズレ落ちないユニクロが最強で、ここ数年ユニクロ以外の靴下は履いていません。 私自身のユニクロ愛はここまでにして、成熟した製品や事業でも、ターゲットを絞って行ったり、海外の市場を狙ったり、その事業や技術の延長での新製品の開発を行うことで、新たなマーケットを作り出すことも可能です。 それがユニ・チャームのように、様々な世代やニーズに合わせたオムツを開発して、新たなターゲット層を作り出しています。
大手企業ばかり例が出てしまいましたが、大手企業も一つ一つ事業を細分化すれば、我々のような中小企業くらいの規模になります。その中で試行錯誤をしながら、新たな挑戦をし続けています。 我々も、もっと考え、もっと手を動かして、挑戦し続けるべきですね。
成功の秘訣は「ターゲットを絞る」ことです。