考え方

社是、社訓、考え方

「尊重」がもたらす成長

先日、製造部門と間接部門の業績報告会に参加しました。
我々営業の活動は、製造や間接部門の協力なくしては成り立ちません。日々、製品を支える現場の努力や、円滑な業務を支えるサポートの存在があってこそ、お客様へ価値を届けることができます。

今回の報告会では、各部門がそれぞれに取り組んできた改善活動や意気込みを直接感じることができ、とても貴重な時間となりました。数字や成果だけでなく、その裏にある「より良くしよう」という熱意や工夫の積み重ねに触れ、営業としても改めて背筋が伸びる思いでした。

最後の総括で、代表が話されていた言葉が印象的でした。
「尊重がもたらす成長。そしてそれを体現することで、皆が働きやすい職場になる。」

お互いの立場や役割を尊重し合うことは、単なる気づかいや礼儀ではなく、組織全体の成長の原動力になる。
まさにその通りだと感じました。

改善の文化といえば、トヨタ生産方式(TPS)が有名です。
トヨタでは、「相互尊重(Respect for People)」と「継続的改善(Kaizen)」が両輪として位置づけられています。
つまり、人を大切にしない改善は続かない、という考え方です。

トヨタの現場では、誰もが改善の主役です。上司が決めた通りに動くだけではなく、作業者自身が「もっと良くできないか」と考え、提案し、実行する。
その背景には「現地現物」という原則があります。現場を自分の目で見て、肌で感じ、問題の本質をつかむ。その上で互いを尊重しながら意見を交わすことで、より良い仕組みが生まれていきます。

これは営業の現場でも同じです。
製造を尊重し、製造は営業を理解する。
それぞれの立場を超えて、相手の想いや努力に目を向けることで、より質の高い提案や対応が生まれます。

今後も、製造・間接・営業、それぞれが力を合わせ、互いを理解し支え合いながら、より良い成果と職場環境を築いていけるよう努めていきたいと思います。

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