考え方

社是、社訓、考え方

本田宗一郎の夢は「世界で一番になること」、そして「その技術でみんなの役に立ちたい」でした。
突然の書き出しですが、お盆休みを利用して子どもを連れ、茂木にあるホンダのコレクションホールに行ってきました。「ホンダの夢・情熱・歴史が詰まった世界唯一のミュージアム」というキャッチフレーズの通り、見応えがあり、半日かけて観覧でした。

「世界で一番になること」とは、バイクや自動車のレースで一位を取ること。そのためには、エンジンの開発から各種部品の組み合わせ、そして車体の設計まで一貫して行う必要があります。しかし、レースで完走するためには、無事故で安全な車体でなければなりません。レースでの勝利を通じて、世界一安全で速いバイクや車を作り上げていったのです。

その技術は、二つ目の夢である「その技術でみんなの役に立ちたい」へとつながります。レース車の技術を活かし、一般大衆車の開発へと展開していったのです。「いい車を作るにはレースをしなければならない」という考えのもと、鈴鹿サーキットを建設し、レースを通じて技術力を磨き、それを大衆車へと活かす——これがホンダの技術力向上の哲学でした。そして昨今ではジェットエンジンの開発しホンダジェット呼ばれる飛行機至っています。

夢の話を聞き、幼稚園からの友人のことを思い出しました。早いもので、彼が亡くなってから今年で十三回忌になります。命日の6月には行けませんでしたが、お盆ということもあり、お墓参りに行ってきました。この友人は、生前飲食店を営み、店舗を増やすことを夢見て頑張っていました。しかし、二店舗目の出店後、体への負担が重なったのか、病で急逝しました。今も生きていれば、もっと店舗を増やしていたことでしょう。ただ、生前は毎日全力でやり切っていたと聞いています。

当社も「100億の夢」に向かって、新しい事業に挑戦しているところです。新事業に突き進むには、既存事業で培った技術や管理体制、そして基礎力が欠かせません。また、安全面や防犯面への配慮も必要です。

まだまだ暑い時期が続きますが、気を緩めることなく、この夏を「熱い夏」としていきましょう。

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