
未来をつくる力は、日々の基本から
何も絵が描かれていない真っ白なジグソーパズルを作っていました。
夏休みに子供から「行きたい」と言われていた、日本科学未来館で開催中の宇宙博2025。なかなか行けずにいましたが、ようやく足を運ぶことができました。テーマはこれからの宇宙開発。宇宙に住むことを中心とした壮大な展示で、「アルテミス計画」という国際的な月探査計画では、日本人も月に降り立つ予定だそうです。宇宙に人が住めるような研究が進められており、まずは月、その次は火星を目指しているとのことでした。
宇宙に人が住み始めるようになると、当然ながら仕事も生まれます。宇宙飛行士や管制官、整備士はもちろん、建築士や物流ドライバー、料理人など、さまざまな職業が必要になってきます。
さて、冒頭の白いジグソーパズル。これは宇宙飛行士のトレーニングの一つだそうです。展示会の最後にある定番のショップで、つい買ってしまいました。忍耐力や集中力、冷静な判断力など、過酷な宇宙環境で求められる能力を見極めるための訓練に使われるとのこと。特に真っ白なパズルは絵の情報がなく、ピースの形状だけを手がかりに完成させなければなりません。
- 忍耐力と集中力の評価
無地のパズルは非常に難易度が高く、限られた時間の中で集中力を維持し、最後まで諦めずに取り組む能力が試されます。 - 冷静な判断力と問題解決能力の評価
宇宙環境では一瞬の判断ミスが命取りになります。想定外の事態にも動じず、論理的に状況を整理し、解決策を導き出す力が重要です。ホワイトパズルはその資質を見極めるのに役立ちます。 - 論理的思考と整理能力の測定
ピースの形だけが手がかりとなるため、候補者は形状を分析し、どこにどのピースがはまるのかを推測する必要があります。 - 精神的な強さの確認
制限時間内に完成させる挑戦は、候補者の粘り強さや精神的なタフさを測る指標となります。
当社も、いずれは月でパイプをつくるようになるのかと壮大な夢を描きながらも、現実にはまず日本国内の工場を立ち上げなければなりません。冒頭の宇宙飛行士のトレーニングとは異なりますが、当社も当社なりの訓練を毎日行っています。それが朝礼です。挨拶訓練から始まり、考え方の唱和を継続することで、一つひとつのピースをつなげるように、人としての力を身につけていくのだと思います。