
QCDD
米国、中国と、今後の関税が大変気になるトピックとなっています。
日米でも交渉が続けられている関税率によって、自動車業界での今後の売れ行きが左右されてきます。 90日間の相互関税の適用停止があり、恐らく6月中にはその数字が出揃ってくると思います。
こればっかりは、我々も政府の交渉を見守ることしか出来ませんし、我々がやれることはいつかは発令される関税に備えるということしかできません。 日々のコスト低減、日々の品質改善、日々のサービス向上、そして先を見据えた製品開発です。
ちょうど先日当社の営業マネージャーが、メイン顧客へのプレゼンでQCDD(Quality、Cost、Delivery、Development)を強調しておりましたが、それが我々製造業が存続し続ける為の永遠のテーマです。
当社も、ここ数ヶ月間に渡り大きく3つのチームを組んで、このDevelopment(開発)を進めています。 通常、開発は短期間での成果は見込めず、むしろコストばかり掛かってしまいます。 人件費は勿論のこと、試作トライでの購入品や外注費、新市場への開発においては、新しい拠点も作って行かなければならないし、そこで新たな人の採用や設備投資も行なっていかなければなりません。 冒頭で話した関税問題で、既存ビジネスに陰りが見え始めている中、新たな挑戦を進めることに私自身正直不安もあります。 ちょうど先日、大手顧客の役員さんから「その規模でよくチャレンジし続けますね」と質問を受けました。 私の答えは「動いていないと不安だからです」と、自然とそんな言葉が出ました。
語弊もありますが、我々中小の製造業は、何もしないほうが労力もコストも掛かりませんし、先代から受け継いだ祖業をコツコツとやっていれば、成長はしないにしろ、失敗もしません。 しかし、それも10年、20年前の話であり、現在では何もしなければ没落していくという方が正しいのかもしれません。 企業として挑戦していても成功しない事例はたくさんありますし、現にニュースで心配されている某企業らも、世間から誹謗中傷や根拠のない妄想が飛び交っていますが、社内では様々な挑戦した上での結果なのだと思います。 SNSやYoutubeで、企業の考察動画が多く配信されていますが、あれがダメ、これがダメだの批判ばかりされています。 私もついついそんな動画を見入ってしましますが、その分意識しているのは、こんなことをしたら成功した、こうやったら成長した、そんなプラス思考を話の中から見つけるようにしています。
社員の皆には、同時進行でいくつかのテーマを動かしてくれており、通常業務に加えプラスαと、普段はあまり言葉に出していませんが、心のなかでは日々感謝しております。 ある社員に、その感謝の気持ちや、期待感をもっと言葉に出して伝えた方が皆のモチベーションアップに繋がるのに、と言われてしましました。 確かに、心で何度叫んでも、言葉に出さなければ相手には伝わらないですね!