考え方

社是、社訓、考え方

メッセンジャー

今回のお話は、伝え方です。
土曜に、文明堂東京の宮崎社長の公演を聞く機会がありました。
お婿さん社長として、テレビにも取り上げられている方で、気さくなエピソードトークなど、お話がとても面白い社長さんでした。
あまり詳細は書けませんが、「なるほど」と一番感銘を受けたのは「伝え方」を大切にする姿勢です。
別の業界から突然お菓子業界へ入り、それもお婿入りとして義父の会社を引き継ぐことで、社内も社外もなかなか受け入れられるものではありません。 そこを経営者として上手に社員を導いて行く、それは無理難題。というよりとにかく分からない物は分からないと一から勉強していくしかありませんよね。 先ず、先代から引き継がれた課題として、暖簾分けした店舗の統合。 文化の違う店舗や社員をどのように1つにして行くか、それをまとめたのは企業理念にありました。 いくつもの店舗にはそれぞれ理念があり、それを並べて一番分かりやすい理念にフォーカスして、「人々の幸福の追求」という企業としての目的を作りました。 後は、お互いにその理念に沿った考えをしているかを話し合いながら進めて行く。 ロールプレイングゲームの一人一人自分の仲間を作って行くようなものと、分かりやすく例えてくれました。 企業としての目的を書面に落とし込んで、その目的から社員一人一人の仕事を具体的な手段として書き出して行くこと。 常に誰でも分かりやすく理解できる方法を追求していると話していました。 先月に話を聞いたトモエ乳業の中田社長も同じように理念を書面に落とし込んで社員へ伝えていました。
宮崎社長に関しては、お婿さんの立場として、常に客観的に物事を見れるからこそ、そのような考えに至ることができたこと。
創業者は超主観的で会社を大きくしますが、直系の2代目、3代目社長も、そんな創業者の背中を見て育つ為、主観的な面が強くなりがちです。 しかし、宮崎社長のような良い意味での冷静さを持って、物事を客観視して、経営判断は慎重に行うことも大切だと感じます。 私も、「とにかくやるぞ!」と、かなりアバウトで抽象的な指示を出していますが、さすがにもっと噛み砕いた指示を出さないといけないですね。 かなり反省させられました。

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