良い組織

社内の人間関係について考えていたら、ちょうどこのブログでもお馴染みな「tasuku」さんの「成人」についての話に当たりました。 目の検査の「C」にちなんだ話、我々人は一部の空いている(欠けている)ところばかりに目が行きがちですが、それ以外の満たしてるところにもっと目を向けなければならないということ。 実に分かりやすいですね!
私もセミナーや講演など、色々な人の話を聞く機会がありますが、ふっと心に落ちる話というのは数えるほどしかないです。
そのふっと心に落ちる話、得心する内容とは、分かりやすい例え話を添えて説明を受けるケースが多い気がします。
私も、毎朝職場の朝礼で考えを述べる時間を入れていますが、皆に伝わらない方が多い気がします。伝わったとしても、それを実践して貰えるかは、その人次第といったところでしょうか。 相手の考えを変えさせて、加えて行動も変えさせるというのは至難な業です。自分の考えや自分の行動を変えるのも難しいのに、相手となればよっぽどのことが無いと変わりません。 だから相手を変えさせるのでは無く、自分の心と行動を変えることで、少しずつ相手も合わせてくれるようになるでしょう。
当社は、360度評価の他己評価を毎年2回行っています。上司も部下も同僚も皆同じ目線で評価を付けてもらっています。 仕事として評価してくださいと指導しても、どうしても好き嫌いは出てしまいます。 それでも上位になる人はやはり「人間力のある人」となります。 確かに一緒に仕事をしていて、性格が良い人たちに囲まれていた方が気持ちも楽です。 しかし、良い性格の人たちだけを組織に集めても、組織が大きくしていくと必ず何かしら欠けるところがでてきます。まるで「C」のように。 いくら「◯」を意識していても中から空気を入れ続けると、いづれは圧力に耐えられずに「◯」は割れてしまいます。 だから会社というのは「C」のように欠けているところを敢えて残すのでしょう。
この世に完璧な人はいないと同じように、完璧な組織もないのです。 ただ、強い組織というのは、欠けていない満たされた部分の層がどれだけ厚いかによると思います。 その厚みを築く方法とは、一人一人が目標に向かって良い組織にしていこうと考え、行動のできる人たちを増やしていくことでしょう。

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